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令和五年五月四日。
八幡さんの神様を乗せた御神輿が、宮下に降ろされ、きれいに磨き上げられた台車に乗って、弁天さんまでお旅に出ました。
三日の宵宮では、小学四年生の二人の巫女さんが一所懸命に、新しく練習した御幣鈴の神楽を舞いました。また本宮では、高校生二人が沼島の神楽舞を二人舞にアレンジして華やかに舞い上げました。
四年ぶりの御神輿巡幸は、人の手が少なくなり、これまでと同じではできない状況でしたが、細かな計画と配慮の下、いつもと変わらぬ威勢のいいだんじりの囃子に送られました。
人口減少の中、課題は山積みですが、一年に一度の活気あふれるこの時間を大切にしていきたいものです。
令和五年一一月一日。
体調不良の十三代宮司沼津知明に替り、市原愛が十四代宮司として就任致しました。また、市原弾が宮司補佐として禰宜に就任しております。
そして、前宮司は、総代さん方からのご推薦もあり、アドバイザーとして名誉宮司という称号をいただいております。
室町時代から続く八幡神社ですが、その神社を護る杜(もり)を見ますと、大昔から手を付けられていない場所であることがわかります。八幡神社ができる前から、沼島の中でも特別な場所であると島の人々がとても大切に守ってきたのでしょう。
四年ぶりの御神輿、だんじりが出る春のお祭りを改めて経験させていただくと、このお祭りにかける島民の皆さんの想いが一つに集まり創り上げていく時間であり、場所であることを深く感じます。
まだまだ、至らぬ点は多いかと思いますが、皆様の知恵やお力をお借りしながら、次の世代へと繋げていけるよう尽力してまいります。ご協力の程、よろしくお願いいたします。
十年ほど前までは、男性の厄年のお参りは、夜が更けてからという習わしのもと、遅くまでお祓いをしておりましたが、近年は夜の厄払いが無くなったので、夜七時半より、氏子の皆さんの一年の厄をお祓いする節分祭を行いました。
曽祖父の時代には行われていた新嘗祭。お米が収穫され、五穀豊穣に感謝する神事でしたが、現在では、勤労感謝の日となったように、すべての職業が無事に行え、暮らしを支えてくれることへの感謝を神様に伝えるお祭りとなっています。 この日は、沼島で採れたものを神様にお供えしたくて、母が畑で作った大根、水菜、春菊など盛り盛りにお供えして氏子の皆さんの生業を支えて下さったことに感謝の祝詞を挙げさせていただきました。
総代さんには、大小様々なご奉仕をいただいております。 先日、八幡神社の掲示板が出来上がりました。土台の石を埋めるための穴掘りまでかって出て下さった総代さん達に本当に感謝です。掲示板は、十二月二十六日にお祓いをし、年末年始の神社の行事を貼り出しました。 今後は、年中ある神事をお知らせして参ります。島民の皆さんはもちろん、どなたでも気軽に神社へお越しいただき、いつでもお参りしていただける祈りの場として、また境内や杜の広場を、癒しの場としてお使いいただきたいと思っています。
文責 八幡神社 宮司 市原愛
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